親知らずの抜歯

親知らず(第三大臼歯)は、10代後半から20代にかけて生えてくる奥歯で、正常に生えてくる場合もありますが、多くの場合は横向きに生えたり、歯ぐきに埋まったままになったりするため、痛みや腫れ、虫歯・歯周病の原因となることがあります。こうしたトラブルを未然に防ぐため、抜歯をおすすめする場合があります。
特に、隣の歯を圧迫していたり、炎症を繰り返している場合は、早めの処置が大切です。当院では、横向きに埋まった親知らずの抜歯経験1万本以上の院長以下ベテランの口腔外科医師が揃っていますので、丁寧な診査・診断のもと、安全かつ負担の少ない抜歯を心がけています。
入院を必要とする場合や全身管理等が必要な場合は、海老名総合病院等をご紹介いたします。
口腔がん検診

口腔がんというと「え、歯もがんになるの?」という質問を受けたことがあります。生えている歯そのものはがんにはなりませんが、歯肉・顎・舌・頬等々ががんになります。初期段階では痛みや自覚症状が少なく、気づかないうちに進行することがあるため、早期発見・早期治療が非常に重要です。
当院では、お口の中を丁寧に診察し、異常の有無を確認する「海老名市口腔がん検診」を実施しています。東京医科歯科大学(現:東京科学大学)第二口腔外科および川崎中央病院歯科口腔外科にて多数の口腔がん診療をしてきた院長および経験豊かな口腔外科医が診察いたします。 しこり・白いまたは赤いできもの・治りにくい口内炎など、気になる症状がある方はもちろん、症状がない方でも定期的なチェックをおすすめしています。また年2回、歯科医師会にて集団での口腔がん検診も実施しております。
抜かずに治す歯根端切除術
通常、歯の根の先に膿がたまった場合には「抜歯」が選択されがちですが、当院ではできるだけ歯を残す治療を優先しています。
歯根端切除術は、歯の根の先端部分のみを外科的に取り除き、炎症や感染を取り除く治療法です。精密な器具と技術を用いることで、抜かずに歯を保存できる可能性が高まります。歯を残せる可能性のある方にご説明している治療法です。
顎関節症

口を開けるとあごが「カクカク」と鳴る、口が開きにくい、あごやこめかみに痛みがある――こうした症状がある方は、「顎関節症」の可能性があります。顎関節症は、あごの関節や周囲の筋肉に負担がかかることで起こる不調です。進行すると、食事や会話に支障をきたすこともあります。
主な原因には、歯ぎしり・くいしばり、噛み合わせのズレ、ストレス、姿勢の乱れなどがあり、複数の要因が重なることで症状があらわれることもあります。
「なんとなく気になる」「以前から違和感がある」という方も、ぜひ一度ご相談ください。早期に対処することで、症状の悪化を防ぐことが可能です。
嚢胞・腫瘍

お口の中やあごの骨にできる「嚢胞(のうほう)」や「腫瘍」は、自覚症状が少なく、レントゲンなどで偶然見つかることも少なくありません。嚢胞とは袋状の病変で、炎症や発育異常によりできることがあり、放置すると周囲の骨や歯に悪影響を与える場合もあります。症状や所見に応じて、院内での治療や海老名総合病院、東海大学口腔外科等の高次医療機関へのご紹介を行っています。
口腔粘膜疾患

お口の中にできる病気には一般に考えられているよりもずっといろいろなものがあります。舌や頬の内側、歯ぐき・うわあご・のどなどに現れる白斑・赤み・ただれ・しこりなどの異常は、口腔粘膜疾患や良性・悪性腫瘍の可能性があります。原因はさまざまで、なかには重篤な病変が含まれることも。気になる症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。当院の歯科医師は全員口腔外科のベテランですので、安心してご相談ください。